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Habit

不正咬合につながるクセについて

歯並びや咬み合わせの乱れにはさまざまな種類があります。「出っ歯」と呼ばれる前歯が出ている「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」、「受け口」ともいわれる下顎が出ている「下顎前突(かがくぜんとつ)」、歯がデコボコに生える「八重歯」が代表的な「叢生(そうせい)」など、これらは目立つだけでなく、咀嚼(そしゃく)にも影響します。このような不正咬合を引き起こす要因は大きく分けて2種類です。

こちらでは、長崎の「すずき矯正歯科」がお子様の不正咬合について、ご説明します。

不正咬合の原因

1:遺伝による不正咬合

歯の形や大きさは、親から遺伝することがほとんどです。顎の形や大きさも遺伝に大きく影響しますので、親御様の歯並びが乱れている場合は、将来的にお子様も似たような歯並びになる可能性が高くなります。正しく整えるためには矯正治療が必要です。

2:後天的な要因による不正咬合

日常のクセによって引き起こされる不正咬合です。原因となる悪癖を知り、やめられれば歯並びの乱れを予防することができます。小さなお子様の場合は、親御様が正しい知識を身につけ、お子様のクセを見逃さないように注意してあげましょう。

お子様の後天的な不正咬合は予防可能です

お子様がまだ幼い場合、クセの改善の指導はなかなか難しいでしょう。それでもお子様の将来の歯並びを考えて、少しずつでもやめさせてあげることが大切です。たとえば、6歳以下のお子様の場合は口呼吸と指しゃぶりにとくに気をつけてください。それ以上のお子様は、この2種類のほかに舌のクセや唇を噛むクセにも注意しましょう。

口呼吸

風邪などで鼻が詰まっているときは口呼吸になってしまいますが、そうでないときも常に口呼吸をしていると舌の位置が変化し、口まわりの筋肉のバランスが崩れて上顎の発達が妨げられることがあります。下顎の健やかな成長にも悪影響を与える可能性があり、将来的にさまざまな不正咬合を引き起こすこともあるのです。

それだけでなく、口呼吸は口の中の乾燥状態が続くので細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯ぐきの炎症、そして風邪などの感染症にもかかりやすくなります。歯並びの乱れはもちろん、お口まわりや全身の健康のためにも、口呼吸をしているお子様にはお鼻で呼吸するように導いてあげましょう。

指しゃぶり

3歳くらいまでの指しゃぶりは生理的なものですので気にする必要はありません。しかし4歳になっても指しゃぶりをしていると「出っ歯」や「開咬(かいこう:前歯が噛み合わない状態)」の原因となります。指しゃぶりから卒業できるように促していきましょう。

舌のクセ(舌癖:ぜつへき)

リラックスしているときの舌の正しい位置は、上顎の前歯の後ろです。つまり舌全体が浮いた状態になります。舌の位置が悪いと歯を押したり、筋肉のバランスが崩れたりして不正咬合を引き起こすことがあります。お子様がテレビを見ていたり、ボーッとリラックスしているときに、舌がどこにあるか観察してみてください。もし舌癖がある場合は、専門的なトレーニングによって改善可能です。

唇を噛むクセ(咬唇癖:こうしんへき)

お子様がよく唇を噛んでいませんか? 下唇を噛むクセがあると「出っ歯」を、上唇を噛むクセがあると「受け口」を誘発することがあります。また前歯が上下に空いている「開咬」になるリスクも考えられます。なかなか気づきにくいかもしれませんが、お子様の唇が乾いていたり、あれていたりすることが多ければ、咬唇癖のサインの可能性があります。注意してみてください。