小児矯正・床矯正
今日は小児に使用する床矯正装置のなかで一番一般的な(側方)拡大床装置についてお話しします。奥歯を後ろに移動する拡大床装置もありますが、話が複雑になってしまうので今回は側方に拡大する症矯正装置(拡大床装置)に限定します。
この症矯正装置(拡大プレート)は凸凹を治すために歯列を主に側方に拡げるプレートタイプの装置で取り扱いや治療が非常に簡単なため矯正専門医だけでなく一般歯科医にも広く使用されています。ただし、どんな症例でも治るわけではないので注意して下さい。
床矯正って聞いたことありますか?
子供の歯並びを治す治療に使う矯正装置で顎を広げて凸凹を治す装置です。
簡単な装置で治療費も抑えることができることと、本格的な矯正装置を使用しないので矯正専門医でなくても使いやすいことからよく行われている治療法です。当院でも選択することがありますよ。
最近、この床矯正がらみのトラブルで相談(セカンドオピニオン)を2件程受けました。
今回は前回の続きで乳歯列の反対咬合についてお話しします。
3歳児検診などで反対咬合を指摘されたら・・・・
・受け口がひどくならないか不安だが、何をしたらいいのかわからない。
・まだ小さい子供に治療が可能なのか疑問だ。
・今治療すべきかどうか迷っている。
こんな心配しますよね?今回はこんな心配を解消できるように乳歯列の反対咬合に対して<どの程度の反対咬合から相談したほうがいいか?><治療方法と治療の限界>をお話しします。
手っ取り早く結果だけ知りたいという方は<まとめ>だけ読んでも構いません。
最近メール相談で同じような内容の相談を数件受けました。
<反対咬合の子供の治療をいつ開始したらよいか?><かかりつけ医では早く治療をした方が良いと言われたが、他院ではまだ早いと言われた><歯科医によって言うことがまちまちで何を信じていいかわからない>といった質問です。反対咬合の治療に関しては複雑で近年新しい知見なども出て治療方法自体が若干変わっているため現場で混乱が起きているのかもしれません。そこで今回から何回かに分けて矯正専門医の立場から科学的根拠に基づいた子供の反対咬合の治療の概要について説明します。